ネック折れ リペアレポート Part 1 |
||||
リペア紹介のページでもネック折れは取り上げてるが、こちら六軒楼ではその工程をご紹介しよう。なかなかよい機会が無くてずっと出来なかったのだけど、当方で手掛ける施工例として参考になれば幸いだ。 |
||||
その1 補強は要るか? |
||
ネック折れの修理方法はいろいろだ。接着のみ、塗装の有無、補強の有無、補強パターンは?、使用する接着剤は?、塗装はツブしか木目か?。挙げればまだ出てくるが、これらは全てのご要望を受けられるものでもない。強度的に ”ここまでやらないとキビシい、不安が残る” 等、引き渡し後にも責任持てる施工内容をこちらからご案内させていただいている。そこでまず最初にする事は、どのような内容になるかを見極める事だ。 |
||
では、今回の割れ口はどんなか?というと結構パックリいってて口は充分開く。しかしヒビが多い。(写真1)ヒビというのは厄介なもので、開かないから接着剤が入れられない。個人的に再発の多くはこのヒビがきっかけになっているのではないかと思う。この段階で要補強にチェックが入る。 |
||||
その2 接着 |
||
ほとんど段差無く口が閉じる事が確認できたら接着作業に入る。僕はこの段階で、指板とヘッド(今回ヘッドストックは塗装しない為)をマスキングしてしまう。結局塗装前に貼り直す事も多いのだが、むき出しでの作業はやはり気が引ける。(写真5) |
||||||
今回使用する接着剤は、お馴染みタイトボンド。写真5に写ってるヤツね。殆どの場合コレを使っている。乾燥後の色見がマホによく馴染むので、接着部が目立たないのが良い。 |
||
その3 患部の除去 |
||
接着が終わったら、しっかり付いたか確認。過去に一度だけ、この段階で再び折れたヤツがいた。ヒビが多い時はホント要チェックだ。 |
||
さぁ、ちょっとここらで一休み。あまり重くしてもなんなので、ページを変えましょう。Part2へ続く。 |
||