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ノイズの話

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 ※この色の所は右の解説も併せてお読み下さい


 ノイズの多い少ないは”何かと比べて”というのがポイントになりますが、仮にハムバッキング P.U とシングルコイルP.U (写真1〜4参照)を比べると、ハムノイズに対して無防備なシングルコイルは外部から拾うノイズ量が圧倒的に多いです。これは周りの環境にも左右されて、すぐ近くにテレビ、冷蔵庫、蛍光灯等があるとそれらが発するノイズを拾ってしまいます。また、同一ギターで以前に比べてノイズが多くなったという場合でも、使用する他の機材が原因(電池切れとか)の事もあるのでその辺も考慮したい所です。


 しかしそれでもやはり多くなったという時はギター内部を疑ってもいいと思います。考えられるのはまずアースです。ブリッヂやテイルピースにつながっている線の断線、接触不良等です。弦に触れるとノイズが減るならブリッヂアース(弦アース)は正常。減らない時はシールドケーブルのプラグ触れてみてください。これでノイズが減ったら原因はブリッヂ、及び弦にアースが落ちてないという事です。
 また内部に導電塗料が塗ってある場合、その部分がアースに落ちなくなるとノイズが増大します。弦に触れてない状態でサーキットの近くに手をかざしてください。近づけたり離したりする事でノイズが増減したらその部分は外来ノイズを受け止めてるのです。弦に触れる事でノイズの変化が無くなれば良し。ちゃんとしたチェックはテスターを使うので持ってない場合は購入しても損はないかと思います。配線をイジるのには必需品です。


 最後に、自分で配線をイジった結果ノイズが増えた場合。これはもう診てみないとわからないのでなんともいえませんが、よくある事例としてはポットや SW 類のアースとり忘れや半田不良。基本的にアース線は黒いリード線(もしくは裸線)を使ってるので各パーツごとに辿ってみて下さい。最終的にジャックのグランド(マイナス)側の端子に接続されていれば OK です。グランド端子はオープンジャック(接点がケース等に収まってないむき出しのやつ)の場合、プラグを差し込む穴に直接付いている方です(写真5、6参照)。ここが逆だと凄まじいノイズが出ます。ご注意を。

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写真1

 解説

 ギターのノイズ(雑音)は大別してガリノイズとハムノイズに分けられます。前者はスイッチやボリュームポットの老朽化もしくは汚れで接触が悪くなりバチバチと音が途切れるノイズ。後者はギターのサーキット(電気系統)に外部からの電波が入り込んだりアクティブ回路等から生じる、ブーとかヂーとかの持続音ノイズです。通常ノイズが増えたとか多いというとこちらを指します。

 弦の音を拾うマイクをピックアップ(Pick up略してP.U)と呼びます。構造は磁石にコイルを巻き付けただけのもの。これが1ヶだとシングルコイル、2ヶ1組だとお互いに拾ったノイズを打ち消し合うのでハムバッキングと呼びます。

 アースとは簡単にいうと電気の終点。グランドともいいます。電気はここへ流れ込む道中にいろいろ仕事をしてくるのです。山の水が水車を回して海に流れ込むなら、アースは海と同じ立場で、川に落ちたゴミが外来ノイズといえます。アース不良は川が途切れてゴミがたまったような状態でしょうか。

・・・MEMO・・・ 
 ギターの弦の振動はP.Uで電気信号に変換されてアンプで再び音声に変換されます。ギターはこの電気信号(音声信号)をプラス側1本でアンプに送り、マイナス側はアースに落としてしまいます。これは”アンバランス”という伝送方式で、ジャックの端子は2つのみです。対して同じ信号をプラスとマイナス(ホットとコールド)両極性に分けて送る方式を”バランス”といい、ジャックの接点と端子が3つになります。
 この2つの伝送方式の前者にモノラルジャックを、後者にステレオジャックを使用しますが、エレキの場合バランス伝送は殆ど無くステレオジャックはEMGやアクティブ回路を内蔵したサーキットの電源SWに、もしくは独立した2つの信号を別のアンプで鳴らす時等に使用します。購入時には注意しましょう。(”パーツ”のページを参照して下さい)

 シングルコイル
モデルによっていろんな形状の物がありますが、最も有名なのがこの形。出力は低めだがそれ故のサウンドはブライトでクリアー。コードワークでの音の分離が良い。

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写真2

バラした所。
6ヶのポールピースが磁石になっていて、その回りにコイルが巻いてある。

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写真3

 ハムバッキング
シングルコイルに対してダブルコイルともいうが、そう呼ぶ人は少ない。サウンドはシングルよりもパワー感があって歪ませた時の音は図太い。
 銀色のカバーはシールド効果があるのだが、高音域がやや落ちたりハウリングの原因になったりする為、取り外す事も多い。

写真4

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カバーを外した所。シングルコイルが二つ直列に並んだ構造。それぞれの磁極が逆になっていてお互いが拾ったハムノイズを相殺する仕組み。

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写真5

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写真6

ギターの出力部に使われているパーツ、アウトプットジャック。消耗品なので、錆や擦り減りによるガタ付きでブツブツと音が途切れるようになってきたら交換の時期。

横から見ると接点と端子が一枚の板で出来ているのが判る。オープンジャックはこの点が好き。一目瞭然だもん。
 ここの配線が切れる事をジャックの断線といい、音が出ない修理の一番多いパターン。そして自分で直す時にここを逆につないでしまうのもまたよくあるパターン。